つれづれになるがまま日々送る日記

日々の事をメモできたらいいなーと思って始めます

汚れた手をそこで拭かない

芦沢央 ASHIZAWA YOU 著

 

なんだっけ。

たまたま見たネット記事でいくつかのタイトルが紹介されてたのを図書館から取り寄せた本なのだけど。

表紙に描かれているのは
ぼろぼろになった手が赤いマニキュアをほどこしたおそらく女性の両の足とそこから力強く突き出た可憐そうなピンクの薔薇をかろうじて支えてるかのような灰色の世界。

オムニバス形式で5作品が収録されている。

飾らない言葉を用いながら何気ない日常を淡々と描写し
登場人物の立ち位置と主人公の揺らぐ心情を浮かび上がらせつつも
じわじわと確信に迫っていくところにゾワゾワくるような凄みがありました
ホラーじゃないのに怖い

読み進めながらこの先の展開がわかるのに

最後を知りたくて読んでしまう不思議。

身近な話題を取り上げてるので想像しやすいのかも?
2作品読んでお腹いっぱい、時間おいて最後まで読みました

本は明るいところで読みましょう

わたなべまさこさん新連載

https://www.oricon.co.jp/news/2159816/full/

実はわたなべまさこさんの作品をちゃんと読んだ事がないんです。

最近 知人に教えてもらって
「聖ロザリンド」の1話だけ読みました
今は電子書籍で気になる作品が無料で読めるので便利ですね。

かわいらしい主人公の自分の欲望に忠実、そして
無邪気さが引き起こす残酷な振る舞い…😱

同じように心冷えるような話(笑)を描いてる少女漫画家さんでは曽根まさこさんがいらっしゃいますね〜。今は改名されて曽祢まさこさんですね。
子どもの頃は友達に「なかよし」という雑誌を見せてもらって
曽根まさこさんや高階良子さんを読んでいました。

私はわたなべさんのちょっと後から活躍されてる萩尾望都さんが好きなんですけど
萩尾さんが描くのは現実と並行したSFものやファンタジー系の物語が多いです。
辛くて哀しい展開もどこか美しいんですが
わたなべさんの物語は読んでるうちに「どしん」と腑にくるような感じがすごいなあ、と。

あしべゆうほさんの「悪魔の花嫁」も面白くて、登場する少女達が自身の若さと美しさを留めたいと奔走する様がいろいろな話で描かれてましたけど
「聖ロザリンド」にあるような「純粋な悪」みたいなのを見ちゃうと「悪魔の花嫁」の話に出てくる少女達の必死さが逆に可愛いな〜なんて。☺️

わたなべさん、91歳にして現役を貫かれる姿勢や楽しんでお仕事されてるのがとても素敵ですね✨